2026.04.10

若手エンジニア必見!「リレーのコイルサージ対策」を怠ると現場で何が起きるのか?

生産現場の自動制御に欠かせない「リレー」。しかし、「なぜかPLCの出力ユニットがすぐ壊れる」「パルスカウントの値がずれる」といった原因不明のトラブルに悩まされていませんか? その原因、もしかすると「コイルサージ対策」の不足かもしれません。

1. そもそも「コイルサージ」とは何か?

なぜ、リレーをオフにするだけで機器が故障するのでしょうか?深掘りしてみましょう。

これをコイルサージ(サージ電圧)と呼びます。対策をしないと、この電撃が逆流し、高価なPLCや周辺の電子部品を直撃します。

2. 対策を怠った時の「現場の3大リスク」

  1. 接点の消耗・溶着: スイッチングのたびに火花(アーク)が飛び、リレー自体の寿命が短くなります。
  2. 電子部品の破壊: PLCの出力ユニットやトランジスタが過電圧に耐えられず、パンクします。
  3. ノイズによる誤動作: サージが強力な電磁ノイズを発生させ、「チョコ停」を誘発します。

3. 【実践アクション】現場で導入すべき3つのサージキラー

現場の状況に合わせて、以下の対策を必ず実施してください。

// 回路に合わせたサージ対策の選定
1. ダイオード方式 (DC回路専用)
   - サージをほぼ完璧に抑えるが、戻り時間が少し遅れる。
2. バリスタ方式 (AC/DC共用)
   - 応答が速く保護能力が高いが、寿命がある。
3. CR方式 (AC/DC共用)
   - コンデンサと抵抗を組合せ。接点保護に強い。

4. 今日からできる「生産技術者のチェックリスト」

「電気の5S」の精神で確認しましょう。

💡 若手へのアドバイス:誘導負荷とは

モーターやリレーのコイルのように、内部に巻線(コイル)を持っている部品のこと。電気を流すと磁力を発生させるため、今回の「サージ」を引き起こす張本人となります。

リレーのサージ対策は、目に見えない「電気の暴走」を食い止める防波堤です。地味なパーツですが、これを徹底するだけで設備の信頼性は劇的に向上します。